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プルミエールの人々 403号室 3

「なんで俺と別れたくないんだよ?」

「だって 三枝くんが好きなんだもん」

「・・・あ そう・・」

「三枝くんの話聞いてるとすごく楽しいし 三枝くんやさしいし

 いっしょにいたいもん」

「・・・やさしかった?」

「うんっ!・・・あたし つまんないことしか話せないし・・友達からも

 みちるの話はつまんないって いっつも言われるし・・・」

「ちょっと話してみろよ 聞いてやるから」

「・・・えっと じゃあこの前研究室でやったシュミレーションの話とかならおもしろいかも」

研究室?

「ちょっと待てみちる!・・・お前 どこの大学行ってんだ?」

「・・・あのー・・帝大の工学部なの・・」

俺より全っ然かしこい・・・。

17,894,652÷38,419は?」

「・・・えと・・465.7761

・・・うん、正解かどうかがわかんねえ・・。誰だ、割り算出来なさそうなんて言ってたのはっ。

「みんながねっ 黙ってた方がいいって そーゆーの男の人は引くよって

 ・・・いつか話そうと思ってたんだけど 大学院で建築工学専攻してるの・・」

「建築工学・・・お前の親父さんってひょっとして 伊勢崎建設の・・」

「あ!なんで知ってるの?!すごーい三枝くん

 パパのコネで会社に入れてもらえるの でもまもるくんもとおるくんもかおるちゃんも

 みんなパパのコネで入社したんだよ パパもおじいちゃんのコネだったんだ」

「・・・それ コネじゃなくて世襲って言わないか普通」

「そうなんだあ なんでも知ってるね三枝くんは」

確かに引くよなあ。何がって・・このキャラとのギャップが一番引くって。最初から賢そうにしてりゃあ、まだちやほやされてさ、俺みたいのに引っかかったりしねえんだろうな。

なんであの合コンにこんなのが混じってたんだ・・・。

そう言やあ幹事のコがみちると従姉妹だって言ってたっけ。詐欺だよ、まったく。

天才とナントカは紙一重って、ホントなんだな。すっぽんぽんでカップめん食ってる姿なんか、頭の悪いキャバ嬢って感じだ。そんなふうに見せかけて、実は心の中で「三枝ってバカじゃん」とか思ってたのかな。

「これ おいしいねー」

そう言ってみちるはちょっと口を尖らせて鼻をすする。こいつはそんなこと思ったりしないよ。俺なんかよっか、全然素直で純粋なココロを持ってるんだ。

タバコを消して、そばにあったバスタオルをかけてやる。

「ありがとう やっぱりやさしいね」

「・・そんなわけねえって」

それ、朝シャワー浴びた時使ってほったらかしにしてた、いわゆる洗濯前のヤツだし。

「三枝くん・・・ もう怒ってない?」

まだ言ってやがる。

「ああ 時間が出来たら連絡すっから もううちの前で待つのはなしだぜ?」

「よかったあ・・嫌われたらどうしようかと思っちゃった」

うん。嫌いじゃあないな。さっきまであんなにウザかったのに。学校聞いて見直したのかな。俺も学歴社会には背けないのだろうか・・。

なんかちょっと興味が湧いてきたのは確かだ。もうちょっとつき合ってみるのもおもしれえかも。

カップめんを食い終わったようなので、隣に座らせる。

「さっきの話 してみろよ」

「え? シュミレーションのこと?・・あのね 耐震工学における・・」

話始めたみちるの乳首をこりこり触る。

「さ・・さえ・・」

「続けて続けて」

「耐震工学・・における えっと地震動・・待って」

「がんばれみちる」

「最大振幅と 振動周期ぃ・・う・・ん」

こんなことさせてる俺の方が、よっぽどバカだ。

(仕方ないね。書いてるヤツが大田分なんだから・・・。
 これで一旦終わりだけど・・・まだ続き書くと思う。
 密かにだらだら続いていくのだ。
 「ヒドイ男」にしようと思っていた三枝も、徐々に情けな~くなっていくんだろう。
 なぜならば、書いてるヤツが大田分だからだっ!)
あ、そうそう。学校名、「帝国大学(旧でなく)」とか「帝都大学」とか「大日本帝国大学」とかとか・・正式名称は好きなように想像してください。「帝都大学」って、誰かの小説にあるんだよなあ?
まあ・・ありそうっちゃあありそうなんだけどー。「帝塚山大学」って「帝大」か?帝京大学が「帝大」かっ!


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